世の中にはたくさんの医療ドラマがあるが、看護師としてぜひ見ておきたい医療ドラマの一つが、「救命病棟24時第3シリーズ」だ。
救命病棟24時は、医療ドラマのなかでもとても知名度が高く、キャストの入れ替わりがありながらも複数のシリーズが放送されている人気作品だ。その中でもこの第3シリーズは、救命病棟をはじめ、さまざまな被害をもたらせた大地震という大きなテーマがあり、単なる医療ドラマだけではない側面を持っているといえるだろう。
まず、突然起こった大きな地震が救命救急センターを襲い、途方に暮れるような混乱、絶望感の中で必死に奮闘していく医師や看護師、医療スタッフの姿が描かれる。近年、地震や大きな災害が増え、災害医療という分野も発展してきているなかで、もしこのような災害が起こったら病院はどうなるのか、医療従事者として何ができるのか、考えさせられることが多いだろう。

また、救命救急センターのある大病院だけでなく、地域に根ざした小さな医院の医師、看護師や家族、被災した人々と家族、政治家などにもスポットがあたり、さまざまなドラマが展開していく。もちろん救命病棟で働く医師やスタッフにも家族がおり生活があり、主要キャストの女性医師も恋人が被災し行方不明になるなど、いち被災者としての立場や葛藤も描かれている。
それぞれが危機に直面しながらも復興へ向け人として街として立ち上がっていく姿に、大きく心を揺り動かされた視聴者は多いだろう。